飛鳥山公園

ここでも正門に続く銀杏並木通りに多くの出店と人出が見られ、あとで調べてみると当日は東大現役学生・
OBの交流の場である「ホームカミングディ」という催しがあったとのことで、イベントの一つが東大蔵元会
主催の全国銘酒の利き酒会がこの通りで催されていたもので、早速混雑に分け入ったメンバーからは。
チケットを買わないと利き酒ができないのが残念、会津の酒の店を見つけたなど報告あり。

そして、ハチ公没後80年となる昨年3月に農学部に設置されたハチ公が飼い主上野博士を出迎えるシーンの
銅像まで往復した後、安田講堂地下にある大規模な中央食堂で我らじじばばがその一隅を占拠して格安の昼食を
摂り、隣接の売店では東大グッズを記念に買い求める。

安田財閥の創始者の寄付で大正14年に竣工され高い塔屋が特徴的で、ここを占拠した過激派学生を
昭和44年に機動隊が実力で封鎖解除したことで知られている。
当時勤務していた丸の内の会社で休日出勤中、キャンパス上空を旋回したりスピーカーでがなり立てるヘリの
騒音が聞こえ、アーついにやっているなんて思いながら溜まった業務を片付けていたことを覚えている。
高い塔屋の最上部まで入るよう苦心して集合写真をパチリ。

三瓶英雄(新十回卒)

ここでは水月ホテルの敷地内に明治の文豪森鴎外の旧居が保存されていて、かつて鴎外が執筆した
「舞姫の間」や文学碑の立つ中庭などを観ることが出来た。

 次いでレトロな商店・住居やビル・マンションなどが両側に混在する不忍通りを経て根津神社に向かう。
ここは谷根千を巡った時の昼食休憩場所で今回はトイレ休憩のつもりで立ち寄る予定だったが、参道と境内は
出店と人出でごった返していて通り抜けるのも一苦労で休憩予定場所もふさがっている始末。あとで調べて
みると当日は地元主催の「下町まつり」の最中だったとかで物産店や屋台店が設けられていて、SYさんなどは
会津美里町の出店にへばりついて離れない始末。しんがり役を引き受けてくれた鈴木さん・本名さんが収拾に
苦労した末にようやく頭数が揃い、登りと降りでは石段の数が違うというお化け階段、詩人サトウハチローの
旧居跡、弥生式土器発掘の地、レトロな木造ミニサイズの弥生美術館・竹久夢二美術館を経て東大の弥生門を
くぐる。旧加賀藩邸に古めかしいどっしりした煉瓦造りの校舎が立ち並ぶ広大な本郷キャンパスの中央部に
安田講堂がある。

期日:平成28年10月15日
参加者:29名   

近くの懇親会会場に入ると何とJRガード下の屋根裏みたいな部屋で動きもままならない状態で、世話人不手際のお粗末。

更に宴会に入ろうとするところで、しんがり役を務めた鈴木さんが居ないことに気付き慌てるが連絡も取れない状態。
やむを得ず酒井さんの発声で乾杯し宴会開始。なんだかんだとハプニングを生じながらも、程よく疲れたお腹にアルコール
が染み渡って、いつもながらのご機嫌な盛り上がった懇親会になり、最後に佐藤さんの指揮で“青垣山”を斉唱しお開きに
した。

帰宅後鈴木さんにお詫びの電話を入れたところ、御徒町駅近くで見知らぬお年寄りに地下鉄の駅を聞かれて応対している
間に見失ってしまい、電話をしてみたが通じなかったためやむを得ず帰宅したとのこと、“鈴木さんごめんなさい!”

皆さん、無事に完歩お疲れ様でした。そしてサポート役を引き受けてくれた三浦さん、しんがり役の鈴木さん、本名さん、
本当にありがとうございました。

見学の最後のコースは三菱創始者の本邸であった旧岩崎邸庭園だったが、懇親会の開始予約時間が迫ったため
邸宅を外から眺めるだけにしてゴールのJR御徒町駅に向かう。

次いで近くに立つ郷土の偉人「野口英世像」へ。試験管をかざした研究中の立像で日本医師会・
北里研究所・野口英世記念会などの募金活動によって昭和26年に建てられた。福島県出身の多摩美術大教授が制作し、周囲の表示石・敷石は昭和46年に会津会が設置したとのこと。

 そして徳川家康を祀る神社として、会津出身で徳川将軍3代に亘る知恵袋といわれた天海僧正が
津藩主とともに寛永4年創建したという東照宮へ。三つ葉葵の紋章入りや会津藩をはじめ各大名が
献上した石灯籠が立ち並び、塀越しに寛永寺の五重塔が顔を出す参道を進み社殿に向かう。
きらびやかな唐門越しにお詣りしてから、ゆったり移動する動物園のレトロなモノレールを頭上に
見上げながら鴎外荘に向かう。

ここはル・コルビュジェの建築作品群の一つとして、本年7月に世界文化遺産に登録された
ばかりの印象派などの絵画・彫刻を中心とする松方コレクション他の作品で知られ、今回は
“芸術の秋”とばかりに前庭に展示されているブールデルの「弓をひくヘラクレス」、著名な
ロダンの「地獄の門」「カレーの市民」「考える人」などを鑑賞した。

コース
上野駅→国立西洋美術館→野口英世像→東照宮→水月ホテル鴎外荘→根津神社→お化け階段→
サトウハチロー旧居跡→弥生式土器発掘の地碑→弥生美術館・竹久夢二美術館→東大弥生門→
安田講堂→忠犬ハチ公像→中央食堂・売店→三四郎池→東大赤門→麟祥院→湯島天神
→旧岩崎邸庭園―御徒町駅

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午後の部は漱石の作品名に因む静かな佇まいの三四郎池を経由して赤門に向かう。ここは加賀藩13代藩主が
将軍家斉の娘を正室に迎えるために建立された御守殿門で国の重要文化財に指定されており、東大といえば赤門と
いうほど知名度が高い。

そして本郷通り、春日通りを経て麟祥院の門をくぐり将軍家光の乳母として権勢を奮った春日局の墓地を訪ねる。
この地域一帯は3千石の高禄を食んだ彼女の領地だったとのことで今もその名が地名に残る。

更に春日通りを歩み湯島天神へ。ここは学問の神様菅原道真を祀り正式名称は湯島天満宮。梅の名所“湯島の白梅”
で知られその時期は受験合格祈願で賑わうが、今は季節外れで一組の新郎新婦を見かけたほかは閑散としていた。

好天に恵まれた10月15日、上野駅公園口に29名が集い、昨年2回に分けて訪れた文京区
小石川エリアと台東区・文京区にまたがる谷根千エリアの中間に位置する上野・根津・本郷
エリアのタウンウオークをスタートした。
 人出が多い上野公園に入り先ず東京文化会館前でコースの説明後、三浦さんの号令による
ストレッチ体操で全員身体を揉みほぐしてからお向かいの国立西洋美術館に向かう。