MK-141C これはゆかい!入力したテキストをその通り大きな声で話す!音声合成IC実験キットは、アクエスト社製の音声合成IC「ATP3011F4」を使用したテキスト
(ローマ字表記による和文)をPC やマイコンから入力するとその通り女性の大きな声で話してくれる音声合成IC を簡単に制御できる実験キットです。
WindowsPC などから通信ソフトを使用してローマ字表記の和文、たとえば「konnitiwa」と入力すると「コンニチワ」と女性の声で話します。




このキットを使って任意の言葉を装置から発声させたり、マイコンで制御することでさまざまな話す小型装置を作ることができます。1.5W出力のオーディオアンプを搭載しているので
音量が大きく、屋外でも使えます。また、内蔵メモリーに記録したメッセージ15 種類を再生することもできるので独立して使用できます。キットにはマイコンなどを実装できる
穴あき基板部分があるのでこのキットのボードだけでさまざまな用途に使えます。注意:制御するためにはRS232 シリアルインターフェイス、またはUSB ポート付き
( USB-シリアル変換ケーブル必要)のPC か、マイコン(PIC など)が必要です。
温度を音声で知らせてくれる音声温度計オプションボード「MK-323」や距離を音声で知らせてくれる音声距離計オプションボード「MK-322」、照度を音声で教えてくれる音声照度計
オプションボード「MK-328」などを取り付け可能です。

特長:
− PCやマイコンから入力したテキスト(ローマ字表記の和文)を女性の声で音声出力
− 内蔵された1.5Wアンプにより大きな音でスピーカー(製品には含まず)を駆動可能。
− PCとの接続用にRS232に対応したDサブ9ピンコネクタ(メス)実装。PCのUSBポートに接続する場合はUSB-シリアル変換アダプタが必要です。
− オプションボード(別売り)を挿入することで音声温度計、音声距離計、音声照度計などが作れます
− マイコンなどの制御回路を実装可能な穴あき基板部分あり
− マイコンとのインターフェイスはRS232、SPI、I2Cのいずれでも可能(ディップスイッチで選択)
− あらかじめ記録された15種類の音声を発声するロータリースイッチと再生スイッチ搭載(ただしユーザーがメーカー製のプログラム「PicRomWriter」をメーカーのサイトから
ダウンロードし、それを使用して設定する必要があります)

仕様:
電源 DC5V推奨(DC3VからDC5.5V、600mA以上。音量に依存)
消費電流 約600mA(電源電圧5V、最大音量での再生時、約40mA(電源電圧5V、待機時)
電源コネクタ 2種類:
DCジャック型 軸径2.1mm、外径5.5mm
(軸がプラス)
ネジ式2端子型(極性は基板に印字) 
音声出力コネクタ 8Ωスピーカー接続用ネジ式端子
音声出力容量 約1.5W(8Ωスピーカー接続時。音量調整ボリューム付き)
通信モード RS232、SPI、I2C(モード選択スイッチで選択)
動作モード コマンドモードなど4種(モード選択スイッチで選択)

製作例:PICマイコンを使用して乱数を発生させ、音声出力する「話す電子サイコロ トーキングダイス」を作りました。MK-141B(出力アンプ非搭載)の穴あき基板部分にマイコン
「12F675」1個と電源2本と信号線3本接続するだけの簡単な作業です。写真、回路図、プログラムをこちらで公開しています。ぜひ作ってみてください。
[注意:約30cm離れ、家庭用ビデオカメラで撮影・録音。実際の音よりも高音が強調され、高い音になっています。]


参考資料:
株式会社アクエストの音声合成IC「ATP3011」のデータシートの入手、プリセットメモリー書き込むプログラムのダウンロードはこちらをご覧ください。
MK141Cマニュアル(PDF)
MK322接近警報装置プログラム(ZIP)
電子工作便利ノート(PDF)