Webページを見たりメールを利用するときに,家族の大半がパソコンを使うようになってきました.家電機器は赤外線リモコンで操作するものが大半ですが,HDDレコーダなどにはインターネットの技術が入り込んできていて,パソコンと同じネットワーク対応製品が増えています.このインターネットの技術を使って,扇風機や自作機器の電源をON/OFFさせることが自由にできたらすばらしいと思いませんか.
本書は,XPortという小型で安価なデバイスと無料で利用できる開発ソフトのVisual
BASIC Expressを活用して,初心者でも日曜大工の延長で、リモート制御を実現する方法を解説します.
目次
はじめに
手軽にインターネットと電子工作を結びつける
第1章 XPortとは何?
1-1 どのようなネットワークで使うことを前提としているか
1-2 本書で利用するXPortを選んだ理由
1-3 XPortを動かしてみるには
Column 1-1 PICNICの概要
Column 1-2 スイッチング・ハブ
Column 1-3 XPortの無線LAN対応
働きを実感することでアイデアがわいてくる
第2章 XPortの動作を確認する
2-1 イーサネット-シリアル変換テストの概要
2-2 XPortのIPアドレスを知る
2-3 ハイパーターミナルを設定するための条件
2-4 接続テスト
Appendix 2-1 デバイス・インストーラのダウンロード
Appendix 2-2 XPortのシリアル・ポートからセットアップ・モードに入る
Appendix 2-3 IPアドレスの確認方法
Column 2-1 DHCPサーバで設定されたXPortのIPアドレス
Column 2-2 IPアドレスの設定
Column 2-3 既存のハイパーターミナルのプロパティを変更する場合
Column 2-4 ファイアウォールがあるとPINGは
Column 2-5 MAC(Media Access Controll)アドレス
XPortの働きを確認しデバイス・インストーラでメインテナンス
第3章 XPortの汎用I/Oポートを使ってみよう
3-1 XPortの汎用I/Oの制御
3-2 デモ・サンプルをデバイス・インストーラでインストールする
3-3 XPortのJavaアプリケーションで動作を確認
Appendix 3-1 Javaの動作環境を入手する
Column 3-1 イルミネーションなどを制御
AC100VのON/OFFができるようになる
第4章 若松オリジナル・キットを組み立てる
4-1 若松オリジナル・キットの内容
4-2 ベース・キットの組み立て
4-3 XPortベース・キットの動作の確認
4-4 RS-232Cキットの組み立て
4-5 RS-232Cキットの動作テスト
4-6 AC制御キットの組み立て
4-7 AC電源制御ボックス
4-8 各装置を接続してテスト
Appendix 4-1 XPortのファームウェアのアップグレード
Appendix 4-2 ベース・キットの組み立て詳細
Column 4-1 表面実装はクリームはんだを印刷してリフロー炉ではんだ付け
Column 4-2 LP3961-X.Xは供給先の回路の電圧を監視
Column 4-3 クリームはんだ
オリジナルのプログラムを作る第一歩
第5章 Visual Basicでプログラミングを始めよう(準備編)
5-1 無償で利用できる開発ツールを使う
5-2 Visual Basicの起動
5-3 プロジェクトを作成する
5-4 最初の画面
5-5 ツール・ボックスからButtonコントロールをドラッグする
5-6 Buttonコントロールがクリックされたときの処理をプログラム化
Appendix 5-1 Visual Basic 2005 Express
Editionの入手とインストール
Column 5-1 プロジェクトとは
Column 5-2 ツール・ボックスの表示順
Column 5-3 Windowsレイアウトのリセット
Column 5-4 RoHS指令により無鉛化
Column 5-5 XPortのメール送信機能
Column 5-6 家庭菜園も遠隔制御に
初めてのネットワーク・プログラミングはこわくない
第6章 Visual Basicを使用したネットワーク・プログラムの作成
6-1 ネットワーク経由でデータの受け渡しをするには
6-2 ネットワーク経由で読み書きする通信プログラムの第一歩
6-3 ラジオ・ボタンを使用しマウスだけで操作できるようにする
6-4 「XPort汎用I/O制御」のリスト
6-5 プログラムのテスト
Appendix 6-1 コントロールの設定方法
Appendix 6-2 ラジオ・ボタンのグループ設定
Column 6-1 変数などの定義部
Column 6-2 ラジオ・ボタンのグループ化
Column 6-3 実行プログラムの作成方法
Visual Basicで簡単に機能を実現していく
第7章 XPort汎用I/Oのプログラム制御
7-1 タイマ・コントロールのできること
7-2 フォームの設定
7-3 プログラム・タイマの考え方
7-4 具体的なプログラムの処理
7-5 オプションで追加した機能
7-6 各ポートの開始時刻と終了時刻を設定できるようにする
7-7 エラー処理
Column 7-1 パネル・コントロール
Column 7-2 コンテナ
Column 7-3 プログラムの発行
参考文献,参考資料,引用文献
索引